おおかみさんとの友情
ごはんも食べて結局、お目当てのものにたどり着けなかったおおかみさん。
我々はけっこう語ることが好きなのでお茶をしながら語ることに。
語る内容→今後のコスプレ活動の展開
キリスト教徒としてどう生きていくか
政治について
こうしてみると堅そうに見えるけど堅くならないのが我々。いつも脱線して帰る頃には語りそびれることがよくある。だからいつも新鮮に会える。恋人同士でもないから意見のぶつかり合いもしょっちゅう。
過去におおかみさんが精神的に落ちてどうしようもないときに絶交を言い渡されたことがあった。
理論じゃ友情なんかできねぇんだよ。せっかくの友情関係壊れるのいやなんだよ!!
その一言でおおかみさんははっとしたらしい。
そのできごとで我々は恋人を超えた仲になった。
だからくまさんからプロポーズされたときはまっさきにおおかみさんに報告した。
そういえばこんな話がある。
ゆずはさんとおおかみさんは大学時代に聖書研究のサークルに入ってた。当時はゆずはさんはおおかみさんと一緒の教派のプロテスタント教会を諸事情(のちほど記す)で行けなくなっておおかみさんの家に居候していた。おおかみさんの家から急行で30分ぐらいの某カトリック教会に顔を出していた。プロテスタントの人間的な交わりに辟易していたのでカトリックの信者になろうか考えていたのだ。聖書研究会とは折しも原理主義に近いプロテスタント系の超教派の集まりだった。
そんなある日。
「ゆずはちゃん、これから聖書に基づいた男女間の友情についての勉強会やるけど来る?」
と部室で誘われた。どうやらおおかみさんも出るらしい。ゆずはさんは大学宗教部(同じプロテスタントなのにサークルとは仲が悪い)のカフェの手伝いがあるので断って「あとで内容、おおかみ(おおかみさんの本名)に聞くよ。ちょっと宗教部の手伝い頼まれてるしさ」といって宗教部の事務室に行った。
宗教部のカフェの手伝いが終わって勉強会をしている教室に行くとおおかみさんが窓際でふくれてる。
「あれ、おおかみ、なんかあった??」
と聞いたらサークルの女子が
「ねぇ、ゆずはちゃん、男女間の友情ってあると思う?聖書的だと思う?」
と聞いてきた。ゆずはさんの答えは「あるんじゃん?一線超えなけりゃ、そりゃ立派のな友情ですよ。恋人を超えるとも思うよ。ほら、私とおおかみのようにさ」
…ヒソヒソ…ヒソヒソ…
なんなんだ??
どうやら聖書的ではないらしい。
それに異をとなえたおおかみさんだった。おおかみさんの意見はゆずはさんと全く同じ。なにかにつけ福音派、原理主義というのは「こんなん聖書にかいてないから」で片付ける傾向にある。
じゃあタバコや酒はどうなんだよぅ??
おおかみさんがこの話を尊敬するプロテスタント教会の最大教派の牧師先生に話した所
「じゃあ男と女はち◯ことま◯こなのか?」
とつっこまれたらしい